予約・お問い合わせ

両足院の座禅体験へ行ったお話

先日、京都の両足院というお寺の座禅体験へ言ってきました。

行った結論として、めちゃくちゃ良かったです!
で、僕がやっているピラティスに通ずる所があるとかなり感じたので、その話をさせていただきます。

坐禅って何してんの?

言葉自体は知っているものの、実際何の目的で、どんな内容なのか全然知りませんでした。

でも、聞くと実は、、、、

「観察」をしているんだそうです!!

小学校の理科で習った花の観察と一緒です。
花の観察は、どれくらいの期間で芽が出て、どんな色の花が咲いて、どんな匂いがして、見て、嗅いで、触って観察をしますよね。

じゃあ観察って、何の目的でやってるの?って事なんですが、「理解する」為らしいです。

「理解する」とどうなるかと言うと、説明書が書けるようになります。

説明書があると、予想外のトラブルが起きた時でも安心に対応できます。(家電製品の説明書の「こんな時どうする?」みたいに)

坐禅というのは、自分自身であったり、外の環境を観察して、理解して、説明書を作っていく、そういう目的でやってるみたいです。

実際に坐禅をやってみました。

まず、最初に言っていたのが、姿勢、呼吸でした。ピラティスに通ずる部分です。

坐禅の姿勢はあぐらの状態からさらに足首を反対の足に引っかける組み方ですね。
何故、この組み方をしているかと言うと、両膝・骨盤の3点で土台を安定させるみたいです。安定すれば、緊張は解けます。
そして、背骨。
これは、ピラティスで説明してるのと同じように頭のつむじが天井から吊るされている感じで、背筋を伸ばすとおっしゃってました。
目的は、背骨周りの筋肉の緊張を解いて余計な刺激を減らす為ですね。

ピラティスと一緒です。

次に、呼吸。
深く呼吸することで、脳に酸素がたっぷり入ってきて、脳が十分に働きます。
また、呼吸のゆらぎのリズムがリラックスにいいみたいです。

僧侶の方が、「では、まず「音」に集中して5分観察してみましょう。」

って言うんですね。

「では、初め。」

カン、カン!!
チーン、チーン、チーン。。。

(何、今の何の音?)
(いやいや、音に集中!音だけに集中!!)

(雨の音がするな、鳥の鳴き声も聞こえてきた)

(背骨この角度であってるんかなー)
(あぐらだんだん辛くなってきたなー)
(違う!音に集中しないと!!)

(ん?何か良い匂いしてきたなー)
(何の匂いやろ?ええ匂いやなー、こんな雰囲気最高やな、こんな平屋に住みたいなー)



チーン、チーン、チーン
カンカン!!

「いかがでしたか?」
「音に集中して観察出来ました?」

と言う僧侶の問いに、全くもって出来てなかったと反省しました。

次に僧侶の方が、
「雨の音がするな、風の音、鳥の音がするな、と最初は思えていても、だんだん自分の身体の事とか、雨の音から波及して今日は一日雨かな?この後の予定どうしようみたいな違う事を思う人もいたんじゃないでしょうか?
はたまた、途中から線香を炊いていたので、その匂いについて考えた人もいたのではないでしょうか。」

全て当てはまっていました。

続けて僧侶が、
「大事な事は、たった5分だけでしたけどそれだけ自分の身体をコントロールする事ってとても難しい事なんです。でも、難しいって知る事がまず第一ステップとして重要な事なんです。」
「でも周りくどい言い方をしますがそれで良いんです。それが現実なので。「音」について観察しましょうって言って、色んな事が頭の中を巡ってきた。それで良いんです。そこで、なんでそんな感情が出たのだろう?とか思って深掘りしていく事で自分自身の説明書がかけてくるんです。その自分自身の説明書を完成させることが大事なんです。」

とおっしゃっていました。

また最終的な坐禅のゴールとしては、
「納得して生きる」ともおっしゃってました。

簡単な言葉でありながら、すごい深い言葉だなと感じました。

坐禅をピラティスに活かす

僕はピラティスでも、よく「自分自身の身体の取り扱い説明書知ってますか?」って聞くんです。

説明書って実際、どんな事が書かれているかと言うと、これです。

画像

各部の名前や機能が書かれていて、操作方法が書かれていて、「故障かな?と思ったら」というトラブルについてのマニュアルが大体書いてます。

人間の身体に置き換えると、

【名前と説明】
上半身の左側に心臓があって、全身に血液を送る機能があります。

【操作方法】
これは人それぞれで、
僕の場合だと、最新のモノや期間限定のモノを手に入れるとテンションあがる
ビールと他の酒を混ぜて飲むと、翌日の二日酔いがハンパない
背骨を丸めるエクササイズをしすぎると腰が痛くなる

【故障かな?と思ったら】
風邪で寝込んでいる時とか将来に不安を覚えているときとかそんな感じですね。

ピラティスを通して、自分の身体のクセ、得意な部分、苦手な部分、強い筋肉、弱い筋肉、痛くなる動き、気持ちいい動き、色んな事がわかってきます。これを観察して、理解して、気づきを得ていく。そうする事で自分自身の取り扱い説明書が出来てくるんです。大事な事は、体験をもとに完成させていく事です。

今って、ネットやSNSか発達していてなんでも調べれば正解やノウハウっていくらでも出てきて、「こう言うときは〇〇するべき」とか「こうゆう時は〇〇しよう」っていう情報多いですよね?

ピラティスでも、反り腰に対するエクササイズはこれ!とかよくノウハウ系のエクササイズとかよく出てますけど(僕も出してます笑)、やっぱり人によって合う合わないってやっぱりあって、比較的合う確率が高いように設計はされているけど、やっぱり合わない人もいる。

痛いし合わないと感じていながらも「でも、私は反り腰だからこれをするべきでこのエクササイズをしなきゃいけない」っていうこの思考は少し違うな、と坐禅をして改めて思いました。

結局、それは世の中的な正解であって、あなたの納得解ではない。
自分自身の中の納得解が重要であって、このエクササイズをすると少し腰が痛くなるなと言う観察があって、これは合ってないなと思ったならそれは別にしなくてもいいし、これは痛いけど、後々身体がスッキリするって思うなら頑張ってするべきだし、それはその人それぞれの納得解なんだと改めて思いました。

だから人から言われた事が正解なのではなくて、自分でやってみて、感じてみて、合ってるか合ってないか感じて納得するのであれば、それは自分の中でも正解だし、合わないのであれば違うと言う事だし、自分の中での判断軸が持てればいいなと思いました。

だから、僕が教えるピラティスも全力で出来るだけお客様にとっての納得解に近づけるように努めていきますので、合うと思って頂けたら続けて来てくださいますと嬉しいですし、合わなかったら無理に続ける必要はないとも思っています。

ご自身で納得解を探して選択出来るように、僕自身も含めて出来るようになってきたら良いですね。

長々と書きましたが以上です。
是非、一度両足院の坐禅へ行ってみてください。😌