姿勢を改善していくときに、
「猫背を改善するために胸椎を反らそう」
「反り腰を改善するために腹筋を鍛えよう」
「巻き肩を改善するために二の腕を鍛えよう」などさまざまなアプローチがあるかと思います。
私の中で、思っていることはまずは根本、姿勢を修正していくとき腹横筋の機能が重要であると考えています。今日はその話を解剖学を交えてしていきます。
腹横筋の解剖
腹筋群には、大きく4つの筋肉があります。
- 腹直筋
- 外腹斜筋
- 内腹斜筋
- 腹横筋
中でも、この腹横筋が一番深層にある筋肉です。それぞれ役割が異なり、腹直筋や外腹斜筋がいわゆるアウターマッスルと言われ、脊柱の運動に関与する筋肉として扱われます。
一方、内腹斜筋や腹横筋はいわゆるインナーマッスルで脊柱の安定性に関与する筋肉とされており、姿勢の保持にも重要な役割を示しています。
また、写真のように腹横筋は胸腰筋膜を介して腰椎に付着しており、腹横筋が収縮することで両側の腰椎が引っ張られその結果、腰椎がまっすぐ起きるという運動が見られます。この腰椎を機能的前弯へ導く機能こそが、姿勢保持に関与している所以だと私自身考えています。
呼吸のワーク
腹横筋を収縮させるエクササイズは腹筋運動などのガツガツ系ではなく、”呼吸”です。
そのワークを動画でお伝えしていますので、ご視聴くださいませ。
まとめ
腹横筋の収縮がわかってくると、土台が安定するため、効率よく胸椎が反ることができ、効率よくお尻を鍛えることができます。ぜひ、この呼吸を習得してみてください。