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理学療法士はどのように人の体を見ているのか

おはようございます。ピラティスインストラクター兼理学療法士のばーちーです。今日は「理学療法士はどのように人の体を見ているのか」というテーマでお話しします。

私は理学療法士として10年ほどの経験があります。理学療法士は国家資格で、専門学校なら3年、大学なら4年の学習を経て、国家試験に合格することで取得できる資格です。学生時代には、主に解剖学や生理学、運動学などを学び、人の体がどのように動いているかについて深く掘り下げていきます。

解剖学・生理学・運動学の基礎

 

学生時代、最初に学ぶのは解剖学です。骨や筋肉、関節の構造を理解することから始まり、次に生理学で呼吸や循環、代謝といった体の内部の仕組みを学びます。そして運動学では、人の動作がどのように行われるかを学習します。これらの基礎的な知識を1年生と2年生の間にしっかりと身につけていきます。

動作観察の訓練

 

2年生になると「動作観察」を学ぶ機会が増えます。理学療法士の訓練では、歩行などの動作を詳細に観察し、その一つ一つを分析することが求められます。例えば、歩くときにかかとが地面に接した瞬間、足関節、膝関節、股関節、体幹がどのように動いているのかを確認し、それをひたすらノートに書き留めていきます。このように、動作を見る力を徹底的に鍛えるのです。

最初はとても難しく、何を見ているのかがわからないことも多かったです。しかし、経験を重ねるうちに、足の傾きや骨盤の動きなどが自然に目に入るようになります。

経験がもたらす視点の変化

 

理学療法士としての経験を積んでいくと、自然と街中で歩く人の姿勢や動作に目がいくようになります。右足を踏み出したときに体が右に傾いているとか、骨盤が右にずれているといった動きが見えてきます。経験豊富な理学療法士になると、歩行時の足の角度やかかとの向きといった微細な部分も捉えられるようになります。

スポーツ経験が豊富な人にも似たようなことが言えます。例えば、野球ではバットがボールに当たる瞬間の手首の角度や肘の位置、ゴルフではヘッドの向きなどを観察し、それに基づいて指導が行われます。このような「見る力」は、長年の経験と訓練の積み重ねで養われるものです。

理学療法士の視点とは

 

理学療法士は、人の体を解剖学、生理学、運動学の基礎知識に基づいて観察し、それらを組み合わせて体の状態を評価します。動作観察の訓練を通じて得られるこの視点が、日常生活やスポーツの場面での体の使い方を分析する助けとなります。

今日は「理学療法士がどのように人の体を見ているのか」についてお話ししました。結論として、解剖学や生理学、運動学といった基礎知識、そして動作観察の訓練によって養われた視点が、私たちの体の見方を支えています。

ピラティスRAKUでは、「動いて楽に」をモットーに、長引く痛みや歪んだ姿勢の改善を目指しています。興味のある方は、ぜひホームページをチェックしてみてください。それでは、今日も楽しく快適な一日をお過ごしください。ばーちーでした。それでは失礼します。