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人間に必要な“ケモノ的要素”とは?

人間に必要な“獣的要素”とは?

 

こんにちは、ピラティスインストラクター兼理学療法士のバーチーです。
本日は「人間に必要な獣的要素」についてお話ししたいと思います。

最近、子供たちと公園に行く機会がありました。その公園には、倒れた大きな木を組み合わせて作られた遊具があり、登ったり、飛んだり、くぐったりと、さまざまな動きが楽しめる工夫がされていました。子供たちは全身を使い、楽しそうに駆け回っていましたね。

その様子を見ていて、ふと「この動きって全身を使う運動だな」と改めて感じました。
四つん這いで登るときは、足をぐっと持ち上げ、その足で踏ん張りながら、手を伸ばして木をつかむ。そうして全身を使って次のステップへ進んでいく動作は、まさに全身運動そのもの。腕や足、体幹の筋肉まで使っていることが分かります。

一方で、同じ時間を家でゲームをして過ごしたらどうでしょうか?使うのは目と手、つまり目と指の筋肉だけですよね。現代社会は便利になればなるほど、体を使わずに済むようになってきました。日常でよく使うのは、手と目、あとは脳ぐらいでしょうか。便利な世の中になった一方で、他の筋肉はどんどん使わなくなっています。

筋肉を使わなくなると、どうなるでしょうか?全身的な筋力が衰え、いざ何か頑張らないといけない場面が来たとき、特定の部位に負担がかかりやすくなります。例えば、重い物を持ち上げようとしたときに腰に負担がかかって腰痛が起きたり、肩が痛くなったり、膝を痛めたりといった不調が起きるわけです。

だからこそ、現代人に必要なのは「獣的要素」だと思うのです。獣は四つ足で歩き、前足と後ろ足を連動させ、全身を使って動きます。跳んだり、走ったり、狩りをしたりする中で、全身運動を自然に行っているわけです。

便利な世の中では、ゴロゴロと横になっていてもルンバが掃除をしてくれ、Uber Eatsを頼めば料理が届きます。動かなくても生活が成り立つ便利な環境が整っている一方で、筋力や体の使い方を忘れてしまいがちです。

以前、私は「アニマルフロー」というセミナーを受講したことがあります。これは「獣のように動く」ことをテーマにした二日間の講習でした。その講習では、久々に全身を使い筋肉痛になるほどの運動を体験し、「これぐらいの筋肉が必要なんだ」と実感しました。

だからこそ、皆さんもぜひ「獣になってください」という提案です。まずは、四つ這いの基本姿勢を試してみてください。全身を使うこの姿勢は、体のあらゆる部分を活性化させることができます。一日一回でも、床に手をついて「獣になった気持ち」で体を動かしてみましょう。


 

バーチーが運営するピラティススタジオ『ピラティスRAKU』では、長引く痛みや歪んだ姿勢を改善し、楽に動ける体づくりをサポートしています。興味のある方は、ぜひホームページを覗いてみてくださいね。

 

 

本日のお話は以上です。最後までご視聴いただき、ありがとうございました!次のブログでもお会いしましょう。