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慢性疼痛とはどういう状態か?

今日のテーマは「慢性疼痛とはどのような状態か」についてお話しします。

先日、インスタライブでもこのテーマについて触れましたが、改めて重要な内容だと思い、ブログにまとめました。

まず、痛みとは何かを考えてみましょう。

国際疼痛学会(IASP)は、痛みを「組織損傷が実際に起こった時、または起こりそうな時に伴う不快な感覚および情動体験、またはそれに似た不快な感覚および情動体験」と定義しています。この定義を簡単に説明すると、組織損傷が起こった時に感じる感覚や、怒り、恐怖、ストレス、悲しさなどの情動も含まれるということです。

痛みには大きく分けて急性疼痛と慢性疼痛があります。急性痛の例としては、足首の捻挫が挙げられます。足首が腫れて痛みを伴う状態です。アイシングやテーピングなどで対応し、時間と共に炎症が治まり回復します。これが急性痛です。

一方、慢性疼痛は3ヶ月以上続く痛みを指します。慢性疼痛には痛みの感覚に加えて、不快感や怒り、恐怖、ストレス、落ち込みなどの情動が絡んできます。これが痛みと一緒になると、脳が処理しきれなくなり、慢性疼痛が長引く原因となります。脳がパンク状態になってしまうのです。

慢性疼痛から脱するためには、まず自分の痛みの状態を冷静に俯瞰することが大切です。これは前頭前野という脳の部位を働かせることで行います。前頭前野は冷静に物事を俯瞰するのに優れていますが、慢性疼痛になるとその機能が低下します。自分を俯瞰することで、痛みを感じる時と感じない時を把握し、対策を立てることができます。

これで、痛いとき、痛くないときの気づきが得られると、対策が打て、その対策が小さな自信を生みます。この小さな自信が積み重なることで、自己効力感が向上し、慢性疼痛から脱することができるのです。言葉で言うのは簡単ですが、実際に行うのは大変です。しかし、まずは自分の痛みの状態を冷静に俯瞰してみることが、慢性疼痛から脱する第一歩です。

もし、慢性疼痛で悩んでいる方がいれば、まずは自分を俯瞰することを試してみてください。

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